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オーデマ ピゲ コンテンポラリーの委託するサリサ・ローザの大規模セラミック インスタレーション 「記憶のトポグラフィー」がマイアミビーチでスタート

サリサ・ローザによる大規模な セラミック インスタレーション 「記憶のトポグラフィー」がマイアミビーチでスタート

オーデマ ピゲ コンテンポラリーの委託を受け、ティアゴ・デ・パウラ・スーザがゲストキュレーターを務めた「記憶のトポグラフィー」は、米国におけるアーティストの初の個展であり、これまでで最大のオールセラミック作品です。このコミッション作品は、アートバーゼル・マイアミビーチの開催に合わせて、12月5日から17日までコリンス パーク ロトゥンダで一般公開されています。

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アーティスト、サリサ・ローザ[※1]は、マイアミビーチのコリンス パーク ロトゥンダにて、大規模なセラミック・インスタレーション「記憶のトポグラフィー」を発表しました。米国における初の個展となるこのインスタレーションは、アートバーゼル・マイアミビーチの会期中、2023年12月17日まで展示されます。


Collins Park Rotunda

採取クレイを組み合わせた100以上の手作りのセラミックフォームで構成され、来場者の想像力をかき立てます。オーデマ ピゲ コンテンポラリーのコミッション作品として、社内キュレーターチームはゲストキュレーターのティアゴ・デ・パウラ・スーザ[※2]と共に、ローザのビジョンとコミッション作品の制作をサポートします。オーデマ ピゲ コンテンポラリー[※3]がブラジルでコミッション作品を展示するのは初めてのことです。「記憶のトポグラフィー」は、来年3月16日から7月28日までサンパウロ州立美術館ピナコテカ[※4]でも展示されます。

サリサ・ローザ(1986年、ブラジル、ゴイアニア生まれ)は、「記憶のトポグラフィー」により、見学者に媒介と物理的な出会いを促す没入型の風景をクリエイトしました。床に置かれた彫刻は石灰柱の洞窟のようであり、天井から吊るされた彫刻は球体で、プラネタリウムを想起させる展示になっています。風景は琥珀色の光を放ち、柔らかな霧に包まれ、地底の世界と無限の宇宙を象徴的に包み込みます。

リオデジャネイロの周辺地域から手作業で採取したクレイで構成された彫刻は、地下ピットに設置された摂氏800度の窯で焼成され、大地とダイレクトに繋がる正確な物質性を表現しています。ローザのプロセスは、記憶と土地との関係、文化とアイデンティティの場としての環境について見つめ直すことを来場者に促します。

このコミッション作品において、ローザは土地の侵食と記憶の侵食の間にある共通点を描くことにより、人々がどのように共同体の記憶をとどめるのかを考察します。ローザが採取クレイを使用することは、伝統的な慣習を認識することであり、それはコミッションにとって重要なことです。彼女は、セラミックには記憶をとどめる象徴的な能力があり、私たちの記憶をサポートしてくれると考えています。

ローザは同世代のブラジルの人々と同様、自らのルーツを模索する試みの中で多くの疑問と混乱に直面します。彼女の断片的な家族の歴史を繋ぎ合わせる重要な役割を果たし、消えゆく祖母への記憶は、「記憶のトポグラフィー」の主なインスピレーションのひとつです。

またローザは、写真やビデオ、パフォーマンス、インスタレーションなど、幅広い分野で活躍しています。彼女の作品は、地球と人間のつながりを探求するものです。彼女はオーデマ ピゲ コンテンポラリーの「文化は人々を繋ぐ」という信念に共感し、地域社会とのコラボレーションに興味をもっています。彼女は、地球と土地、領土とのユニークな繋がりを持つ素材として、採取クレイを頻繁に使用しています。ローザは近年リオデジャネイロで活動していましたが、現在はアーティスト・イン・レジデンス(アーティストが一定期間、常時とは異なる文化環境で作品の制作を行う)に参加するため、アムステルダムに居を移しています。彼女の新たなコミッション作品は、アートバーゼル[※5]・マイアミビーチでのソロ・ショーケースと同時期に行われるもので、ア・ジェンティル・カリオカギャラリーが同フェアのキャビネット部門のために特別に用意した陶器と水彩絵具による新作が展示されます。


オーデマピゲコピー n級品 コンテンポラリーは独立キュレーターのティアゴ・デ・パウラ・スーザの全面的なサポートにより、コミッション作品「記憶のトポグラフィー」の制作を支援し、アーティストの活動に新たな領域を開きました。サンパウロ出身、ゴーテンベルグ在住のティアゴ・デ・パウラ・スーザは、国際的なエキシビションで多くのキュレーションを務め、ブラジルの現代アートシーンの幅広い知識によりプロジェクトに貢献しています。ローザのコミッション作品におけるオーデマ ピゲ コンテンポラリーとのコラボレーションは、アーティストのキャリアにおける様々な段階において支援をすることで、そこには制作のための調査、専門知識、アート作品づくり、世界の見学者との対話を促進するなど、継続的なサポートも含まれます。

「『記憶のトポグラフィー』は、地球が主役の没入型インスタレーションです。
地球は記憶の場所。クレイを成形しながら、
私はそれぞれの作品に記憶をコード化し、それらを体外の記憶に変えました。
人々は作品の中を動くことができ、この動きにより集合的記憶を活性化させるというのが私の意図です。」
サリサ・ローザ(アーティスト)

Sallisa Rosa
[※1]サリサ・ローザ:サリサ・ローザ(1986年、ブラジル、ゴイアニア生)はブラジルのリオデジャネイロで活動しています。現在はアムステルダムに居を移しアーティスト・イン・レジデンス(アーティストが一定期間、常時とは異なる文化環境で作品の制作を行う)で活躍中です。サリサは2021年、リオデジャネイロ現代美術館で初の個展を開きました。その作品は:上海SNAPのグループ展(2023年)、ビジュアルアートセンター、テキサス(2022年)、テアトル ド リュジンヌ、ジュネーブ(2022年)、英国国立芸術アカデミー、ロンドン(2021年)、パソ ダス アルテス、サンパウロ(2021年)、フレスタス トリエナル デ アルテス、ソロカバ(2020-21年)、アニヤ&アンドリュー シヴァ ギャラリー、ニューヨーク(2020年)、リオ アートミュージアム、リオデジャネイロ(2020年、2017年)、サンパウロ アートミュージアム(2022年、2020年、2019年)、バンコ デ ブラジル文化センター、リオデジャネイロ(2019年)、バーロ デ カルアル ビエンナール(2019年)などで紹介されています。ローザはPIPA賞にノミネート(2022年、2020年)された他、プリンス クラウス ファンド シード アワード(2021)を受賞しています。

「『記憶のトポグラフィー』において、
ローザは前作で紹介した『記憶のプログラミング』という概念をベースにしています。
それぞれの彫刻は、ローザの思い出をユニークに表現しています。
インスタレーションは、土色の光に照らされた地底の環境を映し出しており、
来場者は、陶器のオブジェに刻まれた物語と、
インスタレーション内の土の一粒一粒に埋め込まれた記憶との
相互作用に出会うことになるでしょう。」
ティアゴ・デ・パウラ・スーザ(ゲストキュレーター)

[※2]ティアゴ・デ・パウラ・スーザ:ティアゴ・デ・パウラ・スーザはキュレーターおよび教育者として、エキシビションのサイジングと再構築をする中で、コンテンポラリーアートと教育の力により過去を改めて考え、新たな倫理コードを作り上げたいと考えています。その活動は、暴力が根底にない世界を作りたいという思いのもとに、知識とパワーの様々な組み合わせを用いて矛盾に対処しインフラを構築します。2022年には香港のパラサイトで 「闘いの間(While we are embattled)」を、またMAM リオで「抵抗の行動(Atos de revolta)」を共同キュレーションしています。2020年から2021年にはSesc-SPが組織したサンパウロの第3回フレスタス アート トリエンナーレのキュレーターチームの一員として活動しました。2018-2019年には、ユトレヒトのバック ポストアカデミー プログラムのフェローとして参加し、その際にトニー・コークスの同国初の個展のキュレーションを務めました。第10回ベルリン ビエンナーレ(2018年)の「他のヒーローは必要ない(We don’t need another hero)」のキュレーターチームの一員でもありました。最近は第58回カーネギー インターナショナル(2021/2022)のキュレーション アドバイザーを務めました。現在はスエーデンのゴーテンベルグ大学 HDKヴァランドのドクターリサーチャーとして活動する他、ヴリーシャル、現代アート ノマディック プログラムセンターの共同キュレーターを務めています。


「このコミッションを通して、
サリサ、ティアゴとコラボレートできたことは素晴らしい経験でした。
オーデマ ピゲ コンテンポラリーは、彼女のこの画期的な活動を支援し、
マイアミに集う文化コミュニティと、この作品を共有できることを誇りに思います。
私たちは、人々がこのインスタレーションを体験し、
サリサがクリエイトした美しく、同時に感情を揺さぶる風景に
心を奪われることを楽しみにしています。」
ドニ・ペルネ(アートキュレーター、オーデマ ピゲ コンテンポラリー)

Sallisa Rosa and Audemars Piguet Contemporary curator Denis Pernet
[※3]オーデマ ピゲ コンテンポラリー:オーデマ ピゲでは創造性は文化を育て、人々の絆を育み、人生に目的を与えるものであると考えます。作品はアーティストが所有し、自らのキャリアの一部となります。社内の二人のキュレーターのサポートのもとに行われるコミッション制作は、さまざまな規模でメディアを駆使しながら、アーティストの新たな領域における活動を実現に導きます。チームは最初のアイデアから最終的な展示まで、フリーハンドでコミッション制作のプロセスをフォローします。プログラムは世界各国の文化機関と協力関係を育み、世界各地の人々にコミッション作品を紹介しています。オーデマ ピゲ コンテンポラリーのコミッション作品はそれぞれが新たな創造の機会であり、人々の目を通して世界を広げ相互理解を進めることに貢献しています。
2012年以降、オーデマ ピゲ コンテンポラリーは20人以上のアーティストとコミッションを展開しました。その中には、アンドレアス・アンゲリダキス、メリエム・ベナーニ、アレクサンドラ・ドマノヴィック、ユー・ジ、アレクサンドラ・ピリチ、トマス・サラセーノ、ジャナ・ウィンダレン、スン・シュンがいます。コミッション作品は世界各地の重要なエリアで展示されています。アジアでは香港のアートバーゼル、ベイジンのUCCA Center for Contemporary Art)、欧州ではロンドンの180 The Strandx、リンツのArs Electronica、バーゼルのArt Basel、パリのエスパース・ニーマイヤー、バーゼルのHouse of Electronic Arts、国際アートエキシビション(ヴェネツィアビエンナーレ)、Kunstmuseum Wolfsburg、ローマのMAXXI、パリのパレ ド トーキョー、米国ではマイアミのアートバーゼル、ニューヨークのハイライン、ニューヨークのタイムススクエアアーツなどがあります。– www.audemarspiguet.com/com/en/about/audemars-piguet-contemporary.html


「サリサは、今日ブラジルで活躍する優れた現代アーティストの中で、
独自の地位を築いています。アートバーゼル・マイアミビーチの期間中、
彼女の作品が世界中の観客に初めて公開されることは、非常に喜ばしいことです。
来春、ブラジルのピナコテカで『記憶のトポグラフィー』をご紹介できることを光栄に思います。」
ヨッヘン・ヴォルツ(サンパウロ州立美術館ピナコテカ 総館長)
[※4]ピナコテカ デ サンパウロ:ピナコテカ デ サンパウロは19世紀から現在に至るブラジルの作品、そして世界の文化との対話を主眼とするビジュアル アート ミュージアムです。1905年にサンパウロ政府が建てたこのミュージアムは、この都市で最も古いミュージアムです。ブラジルの作品と国内外のアーティストのコレクションの特別展で知られます。ピナコテカはまた多手法の公共プロジェクトの企画と展示を行う他、理解を促進する包括的な教育プログラムも進めています。これはミュージアムの3つの建物であるピナ ルツ、ピナ エスタソン、ピナ コンテンポラネアで行われています。– pinacoteca.org.br


「マイアミを訪れる人々が、
アート バーゼル・マイアミ ビーチの開催に合わせて開催される数多くのカルチャーのハイライトとして、
フェア会場の内外でサリサの作品を体験できることを大変うれしく思っています。
サリサによるオーデマ ピゲ コンテンポラリーのコミッションは、
アートバーゼル・マイアミビーチのキャビネット部門における、
彼女のソロ・プレゼンテーションとの対話の中で、
物質性を通した記憶に対するアーティストの継続的な調査について詳しく触れていきます。
アート バーゼルは、オーデマ ピゲとのパートナーシップを誇りに思います。」
ヴィンチェンツォ・デ・ベッリス(アートバーゼル フェア・展示プラットフォーム担当ディレクター)
[※5]アートバーゼル:1970年にバーゼルのギャラリー経営者たちによって創設されたアートバーゼルは、今日バーゼル、マイアミビーチ、香港、パリを舞台に世界のモダンアート、コンテンポラリーアートが一堂に会する一流のアートショーとなっています。開催される都市や地域によって、参加ギャラリーや発表される作品、毎年行われる地域の機関や団体とのコラボレーションのもと制作される会期中プログラムなど、それぞれのショーの内容は異なります。アートバーゼルはアートフェア以外にも展開を進め、新たなデジタルプラットフォームや、アートバーゼル&UBSグローバルアート マーケットレポートなどのイニシャチブが生まれています。アートバーゼルのグローバル メディア パートナーはファイナンシャルタイムズ紙です。 – artbasel.com

“Seek Beyond.”
⟪時計の先へ。想像の先へ。⟫

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オーデマ ピゲ ジャパン
03-6830-0000


[オーデマ ピゲ]
オーデマ ピゲは、今なお創業者一族(オーデマ家、ピゲ家)によって経営される最も歴史あるラグジュアリーウォッチブランドです。1875年以来ル・ブラッシュを拠点に、型破りなトレンドを生み出そうと新たなスキルや技術の開発、そして職人技の向上を続ける才能ある職人たちを、何世代にもわたり育んできました。スイス・ジュラ山脈に抱かれたジュウ渓谷で、マニュファクチュールが受け継いできた職人技と先進的なスピリットが込められた、デザインや技術の粋を極めた数々の厳選されたマスターピースが制作されています。実現可能な境界を押し進め、創造的な世界の間に橋を架けるオーデマ ピゲは常に新たな地平に向かって進み、その精神にインスパイアされたコミュニティを作り出してきました。Seek Beyond(時計の先へ。想像の先へ。)

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