今日、姫のんとのしろさんと、かんさいで物語における分類的な話をした。
ちなみに私は、物語というものは、大別してストーリー物とキャラクター物に別れていると思う。
ストーリー型の特徴としては、特に『テーマ性』『独走性』が重視させいて、展開とか謎とか葛藤とか、物語の骨格なるべきものが一番重要で、そこに影響しないような事柄はなるべく排除するように作られる。
キャラクター型というのは、みんなが好む売れるキャラクター魅せるためにある作品で、この場合、ストーリーはそのキャラクターの魅力を引き出せるように構成するべきであって、テーマなどに左右されるべきではない。
前者によくみられるのは、ミステリーとかストイックな映画なんかで、後者は萌え系の美少女ゲームなどが典型でしょうか。
まぁ、要するに、この作品は、ストーリーを魅せたいのか、キャラクターを魅せたいのか、そこで分けていると思ってくれてもいい。
はてさて、こんな話をしていると、『笑うセールスマン』は、ストーリー型なのか、キャラクター型なのかという話になった。
個人的には完全なストーリー型。作者はストーリーであり、テーマー性であり、人間の人間性の部分を描きたいのであって、その登場人物たち自体を描きたいわけではないと思うからだ。
で、これが揉めた。揉めに揉めた。
うちの会社はこんなのばっかりである。
そもそも、ストーリー型とキャラクター型なんて、あまりにも大雑把な分け方だから、揉めるのは当たり前っちゃー当たり前なのだけど。
ちなみに私が、ストーリー型とキャラクター型と二種類の形があるとしているのには理由がある。
舞台、小説、ドラマ、映画などなど、古来から存在している作品は、どれもこれも完全にストーリー型である。その話を通して、伝えたいこと、いわゆるテーマ的なものを読者なり視聴者なりに表現している。基本中の基本の作り方で、ぶっちゃけ、この世に存在しているほとんどの作品は、ストーリー型だと言ってもいい。
私も今までずーーーーと、この考えで生きていたのだけど、この価値基準と、思考回路しか持ってないと困ることが起こった。
つまり、美少女ゲームの評価を正しくすることはできんのである。
萌え系の美少女ゲームとか「To Laveる」的ラブコメ漫画を、ストーリー型の価値基準に当てはめると、どれもこれも薄っぺらで、テーマとかストーリーとか伏線とか、小説的文学的映画的テクニックが一茶ない上、ご都合主義の塊で、全然、ぜんぜぇん面白くない。
実際、私は、一時期ストーリー病にかかっていたことがあって、美少女ゲーはレベルが低いと信じていたころがあった。「あんな薄っぺらな話、誰でも書けるじゃん」と本気で思っていた。
しかし、そんなことはない。
大きな間違いだと思う。
萌えゲーに代表される作品のストーリーの薄っぺらさは、キャラクターを魅力を表現するために、ストーリー的な展開を、型に当てはめて作っている。
普遍性のあるお決まりの型(お約束とも言うが)を用いストーリーを単純化させることで、キャラクターの魅力を、より分かりやすく表現しているのである。
キャラが魅力的なら、それ以外のことはあまり細かくは言わない。
ちなみにストーリーが凝っているキャラ作品もあるが、ストーリーが凝っているから素晴らしいのかというと、必ずしもそうではない。シンプルでもいい話は多いし、シンプルだからこそいい話もある。「分かりやすい」というのは一つの武器である。
そういう基準を持っていないと、正しい評価を下せない作品があるのではないのか?
そう思うからこそ、ストーリー型とは別に、キャラクター型の話の作り方もあると私は言っているのである!
ちなみに、私はこの概念に目覚めてから、『撲殺天使ドクロちゃん』が死ぬほど面白くなった。それまで全然面白くなかったんだけど……。価値観変わるって面白いです。
――と、まぁ、そんなことを話していました。
我ながら……
締め切り近いのにするような話じゃないなぁと心底思いました……。
いや、ほんと、何してるんでしょうね……。私……。
このblog書くのも一時間以上かけてるし……トホホ
by まりんれいく 2009年03月24日(火)13時03分 編集・削除
今までエロゲーで売れなかったけど評価の高い
作品は、シナリオ重視の作品であることから、
短期間で売り切るためには、キャラ物に力を
注いだ方がよさそうですね。
一般的に考えてエロはシナリオに付随する要素。
つまり、キャラがエロいシナリオを演じるわけで
キャラそのものがエロいわけじゃない。
エロゲのエロを評価するにはシナリオを
読まないといけないストーリー物になりますね。
それをキャラ物として考えると、
エロゲーのエロはシナリオに付随するものじゃなくて
キャラクターに付随するほうが、
販売しやすいんじゃないでしょうか?
外見的にエロいキャラクターを
作りこんで、ラノベ風の都合主義のシナリオで
動かすという算段で、
キャラのセンセーショナルなイメージで
メディアに売り込むわけです。
と、思ったらそれは最近ヒットしたアニメ作品が
それですね。今後そういうキャラ作りが
主流になっていくと思います。